TRADER.PLAYBOOK
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Swing

スイングトレード

数日〜数週間、トレンドの一波を取りにいくスイング。判断は基本『引け後』で、画面に張り付く必要がなく兼業でも実践しやすい。オーバーナイト(窓・GAP)のリスクを引き受ける代わりに、1回の利幅が大きく複利が効きます。

保有時間
数日〜数週間(持ち越し前提)
取引回数
週に数回(新規は厳選)
狙う値幅
8〜25%以上(トレンドの波)
判断材料
日足/週足・出来高・決算・テーマ
心理的負荷
中(場に張り付かない)
キー用語:
01Swing Trading

スイングトレード ── 時間軸を“数日〜数週間”に広げると

同じ『損小利大を規律で繰り返す』原則のまま、保有を一晩またぐと行動はこう変わります。場に張り付かず、引け後に判断し、トレンドの一波を取りにいくスタイルです。

スイングは『当日決済』を捨てる代わりに、トレンドの一波(数日〜数週間)をまるごと取りにいく。最大の違いは“場に張り付かない”こと。判断はほぼ引け後に行い、寄り付きには指値・逆指値・アラートで自動執行させる。だからこそ兼業でも成立し、1回の利幅が大きく複利が効く。引き換えに、オーバーナイトの窓リスクを引き受ける。

ROUTINE

行動ケイデンス

“いつ何をするか”(時刻ではなく週次の流れ)
週末

相場の地合いを測り、ウォッチリストを仕込む

  • 指数のトレンドと市場の幅(新高値銘柄数・上昇銘柄比率)で『買って良い相場か』を判定
  • セクター/テーマのローテーションを確認し、資金が向かうグループを特定
  • スクリーニング:上昇トレンド(Stage2)・出来高・相対力・ベース形成・好決算で候補を抽出
  • 候補ごとにピボット(仕掛け値)・移動平均・サポートを線引きし、アラートを設定

なぜ新規参入の可否は『個別銘柄』より『相場全体』で決まる。逆風の地合いで良いセットアップに張っても、ダマシブレイクで削られる。土台の確認が最優先。

平日 引け後

終値を確認し、翌日の注文を仕込む

  • ウォッチリストの当日の動きを終値ベースでチェック(場中は基本見ない)
  • ブレイク・シグナル点灯銘柄に、翌営業日の指値/逆指値(買い)を発注
  • 保有銘柄のトレイリングストップを更新(移動平均・直近安値の下へ)
  • 直近・翌日の決算予定を確認し『またぐ/手仕舞う』を事前に決定

なぜ場中のリアルタイム判断は感情を呼び込む。引け後に冷静に決め、執行は注文に任せる。『判断と執行の分離』をデイトレより徹底できるのがスイングの強み。

保有中(日々)

終値で淡々と管理、トレンドが続く限り持つ

  • 日足の終値が支持帯(移動平均/トレンドライン)を維持しているか確認
  • 出来高を伴う急落・移動平均の明確な割れ→トレイル or 一部利確
  • 含み益はトレンドに合わせて伸ばす(早すぎる利確を避ける)

なぜスイングの収益はトレンドの大波から生まれる。ノイズの上下に反応して手仕舞うと、損益比(大きな利)を取り逃す。終値ベースで“握力”を保つのが要。

週末(振り返り)

週単位でジャーナルし、ウォッチリストを入れ替える

  • クローズしたトレードを記録:根拠/保有日数/損益(R)/握れたか
  • 地合いの変化を反映し、watchlistを刷新
  • ルール遵守度を採点し、翌週の改善点を1つ決める

なぜデイトレが『日次』で回すサイクルを、スイングは『週次』で回す。改善の単位が違うだけで、再現性を磨く構造は同じ。

SIGNALS

何に気がつくのか

日足/週足ベースの着眼点

ステージ分析(上昇2期)

Stage 2 Uptrend

何を:200日線が上向き、株価がその上、移動平均が上から株価>50日>150日>200日の順に並ぶ。

なぜ効く:トレンドフォローの大前提。下降・横ばい銘柄は買わない。『上がっている株を買う』というトレンドの土台があって初めて押し目もブレイクも機能する。

ベース/VCP(収縮)

Base / VCP

何を:上昇後の持ち合いで、値幅と出来高が段階的に収縮していく形(Volatility Contraction)。

なぜ効く:売り圧力が枯れ、浮動株が固まったサイン。エネルギーが溜まった状態でのブレイクは伸びやすい。仕掛け値(ピボット)が明確に定義できる。

移動平均の支持

Moving Averages

何を:10日/21日/50日線。トレンド中の押し目はこれらに支えられて反発しやすい。

なぜ効く:多くの参加者が意識する動的なサポート。50日線タッチでの反発は王道の押し目買いポイント。割れたら手仕舞いの基準にもなる。

相対力(数週間)

Relative Strength

何を:指数より強く、52週高値圏で推移。下落相場でも崩れにくい。

なぜ効く:資金が集まっている証拠。相場が好転した瞬間、最も強い銘柄が最も伸びる。“主導株”を選ぶための比較軸。

出来高を伴うブレイク

Volume Breakout

何を:ピボット越えで平均の1.5〜2倍以上の出来高。

なぜ効く:ブレイクの本物性は出来高で測る。出来高なき上抜けはダマシになりやすい。大口の本気の買いが入ったかを確認する。

ファンダ/決算

Fundamentals / Earnings

何を:EPS・売上の高成長、ガイダンス上方修正、好決算後の値持ち(PEAD)。

なぜ効く:数日〜数週間トレンドを支える燃料。テクニカルの形に“買われ続ける理由”が伴うほど、波は大きく長くなる。

SETUPS

なぜ『買おう』と思うのか

スイングの鉄板セットアップ

ベース/VCPブレイクアウト

Base Breakout
R:R1 : 3 以上

収縮した持ち合い(ベース/VCP)のピボットを、出来高を伴って上抜けた初動に乗る。

エントリー
ピボット越え(引け後に翌日の逆指値、または当日終値で確認)。
損切り
ベース下限 or 直近安値の下(おおむね仕掛け値から5〜8%)。
利確目標
20〜25%で一部利確、または移動平均を割るまで保有して伸ばす。

なぜ効く売りが枯れた所からの放れは、買い手だけが残る需給の真空。トレンドの初動を低リスク(浅いストップ)で取れる、スイングの王道。

移動平均への押し目

Pullback to MA
R:R1 : 2〜4

上昇トレンド中の銘柄が10/21/50日線まで押した所を、支持反発で買う。

エントリー
移動平均タッチ後、下げ止まり〜反発の確認(陽線・出来高減)。
損切り
支えた移動平均の明確な下。
利確目標
直近高値の更新、トレンド継続。

なぜ効くトレンドに乗り遅れても、押し目なら高値掴みを避けて再エントリーできる。ストップまでが近く、損小利大を作りやすい。

カップ・ウィズ・ハンドル

Cup with Handle
R:R1 : 2〜3

O'Neil流の古典パターン。U字の回復(カップ)後、小さな押し(ハンドル)を作ってからブレイク。

エントリー
ハンドル上限のブレイクを出来高増で。
損切り
ハンドル安値の下。
利確目標
カップの深さ分の値幅(measured move)。

なぜ効く下落で振るい落とし→回復→最後の弱気が抜ける、という需給の浄化が完了した形。機関の買い集めの足跡が出やすい。

決算ドリフト(PEAD)

Earnings Drift
R:R1 : 2〜4

好決算でギャップアップした銘柄が、数日〜数週間かけて上方向に“ドリフト”する動きを取る。

エントリー
決算ギャップ後の最初の浅い押し目、または週足の赤→緑転換のブレイク。
損切り
決算ギャップの窓埋め水準、または直近安値。
利確目標
次の決算まで、または勢いの失速まで。

なぜ効くサプライズは即座に織り込まれず、見直し買いが時間をかけて続く(アノマリー)。ファンダの裏付けがあるため握りやすい。

押し目(プルバック)拾い

Quality Pullback
R:R1 : 2〜3

質の高い(業績堅調・トレンド良好な)銘柄の一時的な急落・売られ過ぎを、分割で拾う。

エントリー
RSI等で売られ過ぎ+支持帯接近。一度に入れず2〜3回に分割。
損切り
支持帯を明確に割った所、または想定の最大下落幅。
利確目標
平均回帰〜トレンド復帰。

なぜ効く良い銘柄が地合いやノイズで一時的に売られた歪みを取る。分割エントリーでタイミングのブレを平準化し、平均取得単価を下げる。

EDGE / RISK

なぜ利益が取れ、どこが危ないか

スイング特有の優位性とリスク
▲ EDGE時間を味方に

場に張り付かないことが最大の優位

判断は引け後、執行は注文任せ。リアルタイムの値動きに揺さぶられないため、感情のミスが構造的に減る。兼業でも本業のパフォーマンスを犠牲にせず実践できる。

▲ EDGE損益比

勝率より“大きく取る”設計

回数が少ない分、1回でトレンドの大波を取る。勝率は5割前後でも、伸ばした利益が損失の3倍以上あれば期待値は大きくプラス。途中で利を切らない握力が収益を決める。

▲ EDGE複利

波を乗り継いで資産を増やす

1トレードの利幅が大きいため、勝ち分を次の玉に乗せる複利効果が効きやすい。デイトレの薄利多売とは収益の積み上がり方が異なる。

▼ RISKオーバーナイト

窓・GAPは管理不能なリスク

保有中の決算・要人発言・地政学で、寄り付きにストップを飛び越えて窓を空けることがある。日中の損切りラインが機能しない場面が必ず来る、と織り込む。

▼ RISKサイジング

ストップが広い分、株数を抑える

スイングはストップまでの距離がデイトレより広い。1銘柄リスクを口座の0.5〜1%に収めると、必然的に1銘柄の枚数は小さくなる。決算をまたぐ玉はさらに小さく。

▼ RISK分散

同じ動きをする玉を持ち過ぎない

同一セクター・同一テーマに偏ると、地合い悪化で一斉にやられる。銘柄数とセクターを分散し、相関の高い玉の重複を避ける。持ち越しリスクは合算で管理する。

WALKTHROUGH

実例で追う(週単位)

VCPベースブレイク → 数週間ホールド
銘柄
ABC(架空)
セットアップ
VCPベースブレイク → 数週間ホールド

週末スクリーニングで見つけたVCP(収縮)銘柄を、ピボット越えのブレイクで仕掛け、50日線をトレイルに数週間握って +18%(約3R)で決済する典型的な1本。デイトレの実例と同じ“気づき→判断→実行→管理→決済→振り返り”を、時間軸を週単位に広げて追う。

  1. 第0週 週末気づき

    スクリーニングでVCPの最終収縮を発見

    何に気づいた

    Stage2の上昇トレンド、相対力が市場上位。直近8週で値幅と出来高が3段階に収縮し、ピボット $80 が明確。決算は3週間先。

    なぜそう考えた

    売りが枯れ、浮動株が固まった理想形。相場の地合いも良好(新高値が増加中)=新規を取って良い局面。

    何をした

    ウォッチリスト登録。$80 にブレイクアラート、想定ストップ $74.8(-6.5%)をメモ。

  2. 第1週 火 引け後判断

    ブレイク点灯 → 翌日の注文を仕込む

    何に気づいた

    終値ベースで $80.5、出来高は平均の1.9倍。ピボットを出来高伴って上抜け。

    なぜそう考えた

    本物のブレイク。場中に飛びつかず、翌日の寄り〜押し目を指値で拾う。リスクは1株 $5.7。

    何をした

    口座リスク1%=$1,000 ÷ $5.7 ≈ 175株 を逆算。$80.8 指値・$74.8 逆指値をセット。

  3. 第1週 水実行

    指値約定、ポジション保有開始

    何に気づいた

    寄り後 $80.8 で175株約定。逆指値 $74.8 が有効に。

    なぜそう考えた

    ここから先は『管理』フェーズ。場には張り付かず、終値だけ見る。

    何をした

    建玉を確認し、日中の値動きは無視。アラートのみ稼働。

  4. 第2〜3週管理

    10日線を支えに上昇、ストップを引き上げる

    何に気づいた

    $80→$88 へ。押しは10日線で止まり、出来高減の健全な調整。

    なぜそう考えた

    トレンド継続。まず建値、次いで利を乗せながらトレイル。決算前にどうするか判断が必要。

    何をした

    ストップを建値 $80.8 → 直近安値 $83.5 へ。決算は『またがず手前で利確』方針を確認。

  5. 第4週 決算3日前決済

    決算ギャンブルを避けて利確

    何に気づいた

    $95 まで上昇(+18%)。決算が目前で、またげば窓リスク。

    なぜそう考えた

    ここまでがトレンドの“取れる部分”。決算は確率の賭けでリスクが非対称。利を確定する。

    何をした

    175株を $95.2 で決済。+$14.4/株 ≈ +2.5〜3R。決算リスクは取らない。

  6. 第4週 週末振り返り

    週次ジャーナルに記録

    何に気づいた

    ブレイク・サイジング・トレイル・決算回避まで計画通り。握力も十分だった。

    なぜそう考えた

    結果(勝ち)ではなくプロセスを採点。ルール遵守◎。改善は『主導株はもう少し枚数を残す検討』。

    何をした

    根拠・保有日数・R・感情を記録。再現性のある勝ちパターンとして分類。

02Screening

スクリーニング ── どんな検索で候補を絞るのか

数千の銘柄から“今日(今週/今期)張る数銘柄”へ絞り込む工程がスクリーニング。手法によって探すものが全く違うため、検索条件(フィルタ)も別物になります。速い手法ほど『流動性と“今の”勢い』、遅い手法ほど『トレンドの質とファンダ』を条件にします。以下は実際に使われる代表的なフィルタの目安です(数値は一例。銘柄・地合いで調整します)。

スタイルで絞る:
スキャルScalp

何を探す極めて流動性が高く、スプレッドが薄く、“今まさに”活況な銘柄。基本は固定ウォッチリスト+当日の出来高急増銘柄。

検索条件(フィルタ)
  • 平均出来高
    500万株/日 以上 (or 売買代金 $100M超)
    板が厚くスプレッドが安定。薄いと約定が滑り、薄利が消える。
  • 相対出来高 (RVOL)
    ≥ 2〜3倍
    “今この瞬間”の異常な活況。一方向に需給が傾きやすい。
  • スプレッド
    1〜数ティックと狭い
    薄利を取るため、往復の取引コストが死活問題。
  • 当日の値動き (ATR%/前日比)
    動意あり(値幅が出ている)
    動かない銘柄では数ティックすら取れない。
  • 価格・対象
    指数ETF・メガキャップ・当日の主役
    常に板が厚く、テープが読める安定した対象。
使うツール

証券会社のリアルタイムスキャナー(出来高急増/RVOL順)+板(Lv2)+当日の出来高ランキング。固定ウォッチリスト(指数ETF・常時活況なメガキャップ)も併用。

最終的な絞り込み

毎朝、RVOL・出来高急増の上位から数銘柄に絞り、板の厚さとスプレッドで『スキャルできるか』を最終判断。

デイトレDay

何を探す寄り前に材料で窓を空け、出来高を伴って“走りそう”な当日の主役銘柄(ギャッパー)。

検索条件(フィルタ)
  • ギャップ率(プレマ)
    前日終値比 ±4% 以上
    需給の急変サイン。当日の方向が出やすい。
  • 相対出来高 (RVOL)
    ≥ 1.5〜2倍/プレマ出来高が多い
    関心が集中している証拠。動きが続きやすい。
  • カタリスト(材料)
    決算/ガイダンス/M&A/FDA/格付け 等
    持続する値動きの“燃料”。一過性か質を見極める。
  • 浮動株 (Float)
    小型急騰狙いは < 2,000万株(低浮動)
    少ない株数で需給が傾き、急騰しやすい。
  • 価格帯
    $2〜$20(小型モメンタム) or 制限なし(大型)
    ボラと約定性のバランス。戦略で使い分ける。
  • ATR/平均日中値幅
    十分なボラがある
    デイトレの利幅の源泉。狭いと取れない。
使うツール

プレマーケットの % gainers/losers + RVOL + ニュースで絞るスキャナー(証券会社のスキャナー、Finviz、TradingView、Trade Ideas など)。

最終的な絞り込み

ギャップ × 出来高 × 材料で3〜5本に厳選。各銘柄の重要価格(プレマ高安・前日高安・VWAP想定)を線引きしてウォッチリスト化。

スイングSwing

何を探す上昇トレンド(Stage2)入りし、相対力が強く、ベースを固めた主導株。

検索条件(フィルタ)
  • 移動平均の並び
    株価 > 50日 > 150日 > 200日線
    明確なStage2上昇トレンド(Minerviniトレンドテンプレート)。
  • 200日線の傾き
    上向き(最低1〜数ヶ月)
    長期トレンドが上を向いていることの確認。
  • 52週高値からの距離
    25% 以内
    高値圏で強い=主導株の条件。
  • 52週安値からの距離
    +30% 以上
    底値圏で低迷する弱い銘柄を除外。
  • 相対力 (RS)
    指数を上回る/RSレーティング高位
    資金が集まっている。好転時に最も伸びる。
  • EPS・売上成長
    直近で加速(例: EPS +25% 以上/CANSLIM)
    値動きを支えるファンダの裏付け。
  • 出来高/売買代金
    十分な流動性
    約定とスリッページ対策。薄い銘柄は避ける。
  • ベース/VCP
    値幅と出来高の収縮(持ち合い)
    ブレイク前の蓄圧。仕掛け値(ピボット)が定義できる。
使うツール

Finviz等のスクリーナーで『200日線上・52週高値圏・RS高位・EPS/売上成長・最低出来高』を設定。ベース/VCPの形は目視 or 専用スキャナーで確認。

最終的な絞り込み

トレンドテンプレ通過 → 相対力・ファンダで序列付け → ベース/VCPの形が良い銘柄をウォッチリスト化し、ピボットにアラートを設定。

長期Long-term

何を探す長く持てる優良企業を、割安圏で。値動きではなく事業と配当で選ぶ。

検索条件(フィルタ)
  • 収益性 (ROE/ROIC)
    高く安定(例: ROE 15% 以上が継続)
    資本効率の高さ=競争優位(MOAT)の数値的な証拠。
  • 財務健全性
    低負債(D/E < 1 目安)・潤沢なFCF
    不況・金利上昇でも潰れない強さ。
  • 成長の継続性
    売上・EPSが5〜10年で継続成長
    長期リターンは最終的に利益成長に収束する。
  • バリュエーション
    PER/PBR/PEGが割高でない・FCF利回り良好
    良い会社を“良い価格”で。安全域(マージン)を確保。
  • 配当(配当株なら)
    連続増配 10年以上・配当性向 < 60%
    持続可能な株主還元と、経営の規律の表れ。
  • 規模・質
    中〜大型・利益率が安定
    永続性。微小型の不安定さを避ける。
使うツール

Finviz等のファンダ系スクリーナーで『ROE・D/E・PER・PBR・配当利回り・増配年数』を設定。候補は決算資料で個別に深掘り。

最終的な絞り込み

定量で候補を絞る → ビジネス/競争優位/経営を定性で精査 → 割安圏で分割買い。以後は株価でなく“事業の進捗”をウォッチ。

03Technical Analysis

テクニカル分析 ── 手法とスタイル別の使い分け

テクニカル分析は『未来を当てる魔法』ではなく、需給と確率を読むための“地図”です。同じ指標でも、保有時間(スタイル)が変われば見る時間軸も使い方も変わります。重要なのは(1)1つの指標を妄信しない (2)複数の根拠が同じ価格で重なる『合流(コンフルエンス)』を探す (3)テクニカルでエントリーとリスク(損切り位置)の両方を定義する、の3点です。なお長期保有では売買判断の主役はファンダメンタルズであり、テクニカルは『分割買いのタイミングと大局の方向確認』という補助に徹します。

スタイルで絞る:
TIMEFRAME

多時間軸分析(3段ズーム)

上位足で方向、執行足で仕掛ける
スタイル環境認識(方向)セットアップ確認執行(引き金)
スキャル5分足(当日の地合い・VWAP)1分足(レンジ・直近の高安)ティック / 秒足・板(瞬間の需給)
デイトレ日足(トレンド・主要な節目)15〜60分足(当日の構造)5分足(ブレイク・反発の確定足)
スイング週足(大局のトレンド)日足(ベース・移動平均・パターン)日足の終値 / 翌日の寄り(指値)
長期月足(超長期トレンド・経済サイクル)週足(割安圏・200日線・大底/天井圏)日足で分割買い(タイミングより“方向”重視)

鉄則は『上位足の方向に、下位足で執行する』。上位足が上向きの時だけ、執行足の押し目・ブレイクを買う。上位足に逆らった執行足のサインはダマシになりやすい。スタイルが違っても、この“3段ズーム”の構造は共通です。

INDICATORS

指標と使い方

カテゴリ別・各スタイルでの使用度(◎主軸/○補助/△限定)

トレンド

移動平均線(SMA / EMA)
Moving Average
トレンド
買い
価格移動平均(MA)
チャートの読み方
  1. 1価格(白)が移動平均(青)の上にある=上昇トレンド。買い目線に固定する。
  2. 2上昇の途中で価格がMAまで“押した”所(▲)が押し目買いの候補。
  3. 3MAを支えに反発したら買い、逆にMAを明確に割ったら手仕舞いの合図。

何を測る:一定期間の平均価格。トレンドの方向と、動的なサポート/レジスタンス。

使い方:価格が上向きMAの上なら買い目線。MAへの押し目を支持反発で拾い、MA割れを手仕舞いの基準にする。短期線が長期線を上抜く(ゴールデンクロス)でトレンド転換を測る。

注意:レンジ相場では機能せず、往復で削られる(ダマシ)。反応の速いEMAは早いがブレも増える。

スキャルデイトレスイング長期
MACD
MACD
トレンド
買いMACD0
MACD線シグナル線
チャートの読み方
  1. 1下のパネル:MACD線(青)がシグナル線(橙)を下から上に抜く=ゴールデンクロス(●)。
  2. 2そのクロスのタイミングで価格(上)を買う(▲)。0ラインの上抜けはトレンド入りの確認。
  3. 3逆に上から下抜く(デッドクロス)は売り・手仕舞いの合図。反応はやや遅れる点に注意。

何を測る:2本のEMAの差で、トレンドの方向・勢い・転換の兆しを同時に測る。

使い方:シグナル線とのクロスで方向転換、ヒストグラムの増減で勢いの加速/減速を読む。ゼロライン上抜けで上昇トレンド入りを確認。価格との逆行(ダイバージェンス)は転換の予兆。

注意:遅行指標。だましクロスが多く、急変には間に合わない。単独では使わず確認用に。

スキャルデイトレスイング長期
トレンドライン/チャネル
Trendline / Channel
トレンド
反発で買い
価格支持線(下限)抵抗線(上限)
チャートの読み方
  1. 1安値同士を結んだ右肩上がりの支持線(実線)と、高値同士の抵抗線(破線)で“通り道”を描く。
  2. 2価格が下限の支持線まで下げて反発した所(▲)が押し目買い。上限はいったん利確の目安。
  3. 3支持線を明確に割れたらトレンド終了のサイン=撤退する。

何を測る:高値同士・安値同士を結んだ線。トレンドの角度と、反発・ブレイクの基準。

使い方:上昇なら安値を結んだ支持線で押し目買い、線割れで撤退。平行チャネルなら上限売り/下限買いの逆張り、ブレイクで順張りに切替。

注意:引き方に主観が入る。多くの人が意識する“きれいな線”ほど機能する。

スキャルデイトレスイング長期
ADX / DMI
ADX / DMI
トレンド
ADX25
価格ADX(勢い)
チャートの読み方
  1. 1ADX(下)は“方向”ではなく“トレンドの強さ”を示す。25(点線)が分かれ目。
  2. 2ADXが25を上抜けた後(●)は強いトレンド=ブレイクの順張りが有効になる。
  3. 325以下はレンジ=逆張り(オシレーター)向き。戦法を切り替える判断に使う。

何を測る:トレンドの“強さ”(方向ではなく勢いの有無)。

使い方:ADXが25以上=トレンド発生→順張り(ブレイク)有利。20以下=レンジ→逆張り(オシレーター)有利、と戦法を切り替える判断に使う。

注意:方向は示さない(+DI/-DIで補う)。遅行する。

スキャルデイトレスイング長期
一目均衡表
Ichimoku
トレンド
雲で反発
価格雲(抵抗帯)
チャートの読み方
  1. 1価格が“雲”(紫の帯)の上にある=強気。下なら弱気と、ひと目で相場の強弱が分かる。
  2. 2上昇中に価格が雲の上限まで押して反発した所(▲)が買い場。雲が分厚いほど支持は強い。
  3. 3価格が雲の中に入る・下抜けるとトレンドが崩れるサイン。

何を測る:雲(抵抗帯)・転換線/基準線・遅行スパンで、トレンドと支持抵抗を一括把握。

使い方:価格が雲の上=強気、下=弱気。基準線を支えにした押し目、雲のねじれ(変化日)、三役好転で総合判断。雲が厚いほど抵抗が強い。

注意:情報量が多く初心者は混乱しがち。要素を絞って使う。

スキャルデイトレスイング長期

モメンタム

RSI
RSI
モメンタム
押し目買いRSI7030
価格RSI
チャートの読み方
  1. 1RSI(下)は買われ過ぎ(70+)・売られ過ぎ(30−)を測る。帯は30〜70の通常ゾーン。
  2. 2上昇トレンド中はRSIが40付近まで下げた所(●)が絶好の押し目=価格を買う(▲)。
  3. 3高値更新でRSIが切り下がる“弱気ダイバージェンス”は反落の予兆。強い相場では70超でも上げ続ける点に注意。

何を測る:値動きの強弱を0〜100で。買われ過ぎ(70+)・売られ過ぎ(30-)とダイバージェンス。

使い方:トレンド中はRSIの押し目(上昇トレンドでRSI40〜50への低下)を買い場に使う。価格高値更新でRSIが切り下がる弱気ダイバージェンスは反転の予兆。

注意:強トレンドでは“買われ過ぎ”のまま上昇が続く。逆張りの早仕掛けに注意。

スキャルデイトレスイング長期
ストキャスティクス
Stochastics
モメンタム
抵抗支持ストキャス8020買い売り
%K%D
チャートの読み方
  1. 1レンジ相場が得意。下の20以下=売られ過ぎ、80以上=買われ過ぎ。
  2. 220以下で%K(青)が%D(橙)を上抜く所(▲)が買い、80以上で下抜く所(▼)が売り。
  3. 3価格がレンジ下限の支持(緑)に来たタイミングと重なると信頼度が上がる。トレンド相場では張り付くので使わない。

何を測る:直近のレンジ内で終値がどこにあるか。短期の買われ/売られ過ぎ。

使い方:%Kと%Dのクロスでタイミングを計る。レンジ相場の上限/下限での反転狙いに有効。スローストキャスでダマシを減らす。

注意:トレンド相場では張り付いて機能しない。レンジ専用と割り切る。

スキャルデイトレスイング長期
CCI
CCI
モメンタム
順張り買いCCI+1000−100
価格CCI
チャートの読み方
  1. 1CCI(下)は平均からの行き過ぎを測る。±100が強い勢いの目安。
  2. 2+100を上抜けた所(▲)は強いモメンタム=順張りの買い。−100割れからの戻りは反転狙い。
  3. 30ライン回帰は勢いの低下サイン。閾値は銘柄・時間軸で調整する。

何を測る:平均からの乖離。±100超で強い勢い/行き過ぎを示す。

使い方:+100上抜けでモメンタム順張り、±100からの戻りで行き過ぎの反転狙い。ゼロライン回帰でトレンドの勢い低下を確認。

注意:値が無限にぶれる。閾値は銘柄・時間軸で調整が要る。

スキャルデイトレスイング長期

ボラティリティ

ボリンジャーバンド
Bollinger Bands
ボラティリティ
放れで買いスクイーズ
価格±2σバンド
チャートの読み方
  1. 1バンド幅=ボラの大きさ。左側のように幅が縮む“スクイーズ”はエネルギーの蓄積。
  2. 2縮んだ後にバンドが拡大し、価格が上バンドを抜けた所(▲)がブレイクの初動=買い。
  3. 3トレンド中はバンドに沿って上げる“バンドウォーク”。±2σタッチ=即逆張り、は誤り。

何を測る:移動平均±標準偏差。価格のばらつき(ボラ)と相対的な行き過ぎ。

使い方:バンド収縮(スクイーズ)→拡大(エクスパンション)でブレイクの初動を取る。トレンド中はバンドに沿って動く“バンドウォーク”に順張り。レンジでは±2σタッチの反転狙い。

注意:±2σタッチ=即逆張り、は誤り。トレンドでは張り付く。スクイーズ後の方向は出てから。

スキャルデイトレスイング長期
ATR
ATR (Average True Range)
ボラティリティ
損切り買値ATRボラ
価格ATR(ボラ)損切り
チャートの読み方
  1. 1ATR(下)は1本あたりの平均値幅=ボラの大きさ。方向は示さない“物差し”。
  2. 2買値(▲)から「ATR×2」下に損切り(赤破線)を置く。ボラが大きいほど損切りは遠く、その分株数を減らす。
  3. 3これでどの銘柄でも1トレードの損失額を一定(例:口座の1%)に揃えられる=サイジングの中核。

何を測る:1本あたりの平均的な値幅=ボラティリティの大きさ。

使い方:損切り幅を『ATRの○倍』で置き、ボラに応じてストップと株数(ポジションサイズ)を自動調整する。利確目標もATR建てで設定。エントリーシグナルではなくリスク設計の中核。

注意:方向は示さない。あくまでリスク量の物差し。

スキャルデイトレスイング長期
ケルトナーチャネル
Keltner Channel
ボラティリティ
放れで買い
ケルトナー(KC)ボリンジャー(BB)
チャートの読み方
  1. 1幅広いケルトナー(橙)の内側に、狭いボリンジャー(青)が完全に収まる=強いスクイーズ(TTM)。
  2. 2蓄積後、価格がバンド外へ放れた所(▲)がブレイクの初動。
  3. 3“いつ動くか”を教える指標。方向自体は出来高や価格の抜けで別途確認する。

何を測る:EMA±ATRのバンド。ボリンジャーより滑らかなボラの帯。

使い方:ボリンジャーがケルトナーの内側に収まる『スクイーズ』はエネルギー蓄積→ブレイク前兆(TTMスクイーズ)。バンド外への放れで順張り。

注意:ブレイクの方向は別途確認が要る。スクイーズは“タイミング”の指標。

スキャルデイトレスイング長期

出来高

出来高
Volume
出来高
抵抗ブレイク買い
価格出来高急増
チャートの読み方
  1. 1下の棒が出来高=参加者の本気度。レンジ中は細く、注目が集まると急増する。
  2. 2抵抗(赤破線)を、出来高の急増(緑の長い棒)を伴って上抜けた所(▲)が“本物”のブレイク=買い。
  3. 3出来高を伴わない上抜けはダマシを疑う。値動きは必ず出来高とセットで見る。

何を測る:参加者の本気度・関心の大きさ。値動きの“裏付け”。

使い方:ブレイクは出来高増を伴って初めて信頼。出来高なき上昇は息切れしやすい。急増(クライマックス)は転換の節目。基本にして最重要の確認材料。

注意:出来高だけでは方向は決まらない。価格と必ずセットで読む。

スキャルデイトレスイング長期
VWAP
VWAP
出来高
VWAPで反発
価格VWAP
チャートの読み方
  1. 1VWAP(青)=その日の参加者の平均コスト。価格がVWAPの上=買い優勢、下=売り優勢。
  2. 2上昇中に価格がVWAPまで押して反発した所(▲)が、機関の買い支えを使った王道の押し目買い。
  3. 3損切りはVWAPの少し下。当日限定の指標で、日をまたぐスイング・長期では使わない。

何を測る:出来高加重平均価格=その日の参加者の平均コスト。

使い方:VWAP上=買い優勢、下=売り優勢。VWAPへの押し目買い/戻り売り、VWAP奪回をトレンド転換の合図にする。機関の執行基準で、多くの人が見るため自己実現的に効く。

注意:“当日”の指標。日をまたぐスイングでは意味を持たない(アンカードVWAPは別)。

スキャルデイトレスイング長期
出来高プロファイル
Volume Profile
出来高
POC
価格価格帯別の出来高(POC)
チャートの読み方
  1. 1右の横棒は“価格帯ごと”の出来高。最も長い帯=POC(出来高最大の価格)。
  2. 2POC(緑破線)はよく取引された価格=強い支持/抵抗になりやすい。価格はここで反応(●)する。
  3. 3出来高の薄い価格帯は素早く通過する。時間ではなく“価格”で節目を捉える発想。

何を測る:価格帯ごとの出来高。よく取引された価格(POC)と価値領域(VA)。

使い方:出来高の多い価格帯(HVN)は支持抵抗になりやすく、少ない帯(LVN)は素早く通過する。POC・VAH/VALを反発/ブレイクの節目に使う。

注意:対象期間の取り方で姿が変わる。時間ではなく“価格”で見る発想が要る。

スキャルデイトレスイング長期
OBV
On-Balance Volume
出来高
高値更新OBV
価格OBV(資金の出入り)
チャートの読み方
  1. 1OBV(下)は出来高を累積し、資金が流入(蓄積)か流出(分散)かを示す。
  2. 2価格は高値を更新(▼)しているのに、OBVは前の山より低い(●)=水面下で売られている“弱気ダイバージェンス”。
  3. 3価格に先行して需給の変化を警告する。反落に備える/利確する判断材料。

何を測る:出来高の累積で、資金の流入(蓄積)/流出(分散)を測る。

使い方:価格が高値圏でもOBVが切り下がる=水面下の売り(弱気ダイバージェンス)。価格に先行して需給の変化を捉える確認材料。

注意:絶対値に意味はなく、方向とダイバージェンスを見る指標。

スキャルデイトレスイング長期

プライスアクション

サポート/レジスタンス
Support / Resistance
プライスアクション
レジスタンスサポート支持で買いリテスト買い
価格レジスタンスサポート
チャートの読み方
  1. 1サポート(緑)=買いが入る帯、レジスタンス(赤)=売りが出る帯。レンジ下限の支持で買い(▲)。
  2. 2レジスタンスを上抜けた後、その水準まで戻って“支持に変わった”所(▲リテスト)が低リスクの買い場。
  3. 3抜けた抵抗が支持に転換する=ロールリバーサル。損切りはその水準の少し下に置く。

何を測る:売買が交錯し反発・抵抗が起きる価格帯。前日高安・節目・ラウンドナンバー。

使い方:支持で買い/抵抗で売り、ブレイクで順張り。抜けた抵抗は支持に転換(ロールリバーサル)。すべてのセットアップの土台で、ここに損切りと利確を紐付ける。

注意:“線”ではなく“帯”。何度も試された水準ほど、抜けると大きく動く。

スキャルデイトレスイング長期
ローソク足パターン
Candlestick Patterns
プライスアクション
支持帯反転で買い
陽線(上昇)陰線(下落)支持帯
チャートの読み方
  1. 1下落が支持帯(緑)に到達。長い下ヒゲのローソク(ハンマー)は、売られても買い戻された=売り圧力の枯渇。
  2. 2次に前の陰線を丸ごと包む大きな陽線(陽の包み足)が出たら、買い手優勢への転換サイン=買い(▲)。
  3. 3単体では機能しない。必ず支持帯など“重要な価格”と重なった所で見ること。

何を測る:1〜数本のローソクの形で、買い手/売り手の攻防と転換の兆し。

使い方:重要価格での long下ヒゲ(ピンバー)・包み足・はらみ足・十字線を反転/継続のサインに。指標より速く、価格そのものの“意思”を読む。

注意:単体・無関係な場所では機能しない。必ず支持抵抗など文脈と重ねる。

スキャルデイトレスイング長期
チャートパターン
Chart Patterns
プライスアクション
レジスタンス上放れ買い
価格切り上がる支持水平の抵抗
チャートの読み方
  1. 1高値は同じ水準(水平の抵抗・赤)で抑えられ、安値は切り上がる(緑)=上昇三角形。買い圧力が貯まっている形。
  2. 2煮詰まった後、抵抗を上抜けた所(▲)がブレイク=買い。三角形の高さ分が値幅の目安(measured move)。
  3. 3ブレイクは出来高増を伴うほど信頼できる。だましに備え、抜けてから動く。

何を測る:フラッグ・三角持ち合い・ヘッド&ショルダー・ダブルトップ/ボトム・カップ等の値動きの“型”。

使い方:持ち合い(フラッグ/三角)のブレイクで順張り、反転型(H&S/ダブル)で転換を取る。パターンの高さ分を値幅目標(measured move)にする。

注意:後付けで“見えてしまう”罠。ブレイクと出来高で確定してから動く。

スキャルデイトレスイング長期
フィボナッチ・リトレースメント
Fibonacci Retracement
プライスアクション
高値 0%38.2%50%61.8%押し目買い
価格61.8%押し
チャートの読み方
  1. 1上昇(импульス)の後の“押し”がどこで止まるかの目安を、38.2 / 50 / 61.8% に引いておく。
  2. 2深い押しの代表が61.8%(橙)。ここまで下げて反発した所(▲)が押し目買いの候補。
  3. 3フィボ単独では効かない。移動平均や節目と“重なる(合流)”所ほど反発の信頼度が高い。

何を測る:上昇/下落幅に対する押し/戻りの目安(38.2% / 50% / 61.8%)。

使い方:トレンド中の押し目買いの“候補価格”を事前に引いておく。移動平均や節目とフィボが重なる所(合流)は反発の信頼度が高い。

注意:単独の魔法の数字ではない。他の根拠と重なって初めて意味を持つ。

スキャルデイトレスイング長期
PRINCIPLES

テクニカルを使ううえの原則

合流(コンフルエンス)を狙う

1つの指標を信じるのではなく、移動平均・節目・フィボ・出来高など複数の根拠が同じ価格で重なる場所だけを狙う。根拠が増えるほど、確率(=エッジ)が上がる。

指標を盛り過ぎない

似た情報の指標を10個並べても、同じことを別の顔で言っているだけ(多重共線)。トレンド・モメンタム・出来高・価格から各1つに絞り、判断を速く・濁らせない。

エントリーと損切りをセットで定義

テクニカルの役割はエントリーだけではない。『どこが否定されたら間違い=損切り』を同じチャートで決める。これが損小利大とリスク管理の起点になる。

上位足優先・予言ではなく確率

下位足のサインは上位足の方向に従う時だけ採用する。そしてどんな手法も外れる前提で、当たった時に大きく・外れた時に小さく、を徹底する。

04Why They Buy

なぜ『買おう』と思うのか ── 鉄板セットアップ

デイトレ/スキャルの代表的な型です。彼らは気分で買いません。事前に定義した“型(セットアップ)”の条件が揃った時だけ引き金を引きます。5つの型を、エントリー・損切り・利確まで分解します。(スイングの型はスイングのページで扱います)

オープニングレンジ・ブレイクアウト

ORB
R:R1 : 2〜3

寄り後5〜30分で作られる最初のレンジ(高値・安値)の外抜けに乗る。

トリガー
レンジ上限を、出来高を伴って明確に上抜け(or 下限割れ)。
エントリー
ブレイク確定の足、またはブレイク後の戻り(リテスト)で。
損切り
レンジ内(直近の安値 or レンジ中央)に置く。
利確目標
レンジ幅の1〜2倍、または次の節目。
レンジ上限レンジ下限ブレイク
チャートの読み方
  1. 1寄り後5〜30分でできる最初の高値・安値(レンジ)を引く。
  2. 2レンジ上限を、出来高を伴って明確に上抜けた所(▲)が起点。
  3. 3損切りはレンジ内、利確はレンジ幅の1〜2倍を目安にする。
なぜ利益につながるのか

寄りの綱引きの決着=その日の方向が出た瞬間。買い手と売り手のどちらが勝ったかが価格で可視化され、勝った側に追随が入りやすい。

05Playbook In Action

実戦シナリオ ── 具体例で“どう取引するか”

トレンドとベースを見て、数日〜数週間の波を取るスイングの代表的な場面を、具体例で追います。

VCPブレイクアウトVCP Breakout主導株(例示)

状況:Stage2の上昇トレンド。8週間で値幅と出来高が3段階に収縮(VCP)し、ピボット $80 が明確。決算は3週間先(仮の数値)。

トレンド・ステージ

株価 > 50日 > 150日 > 200日、200日線が上向き=明確なStage2。

ベース・相対力

値幅収縮で売りが枯れ、相対力は市場上位。浮動株が固まった。

決算・ファンダ

EPS/売上が加速。決算は3週間先で、当面は持ち越しリスクなし。

エントリー

ピボット $80 を出来高1.5〜2倍で上抜け(引け後に翌日逆指値 or 当日終値で確認)。

損切り・撤退

ベース下限/直近安値の下 $74.8(約 −6.5%)。

管理・利確

20〜25% で一部利確、または50日線をトレイルに数週間握る。決算は手前で利確 or サイズ縮小。

教訓

売りが枯れた所からの放れ=買い手だけが残る需給の真空。低リスクでトレンド初動を取る王道。

50日線への押し目買いPullback to 50DMANVDA(例示)

状況:上昇トレンド中の銘柄が、利益確定売りで50日線($120付近)まで押した(仮の数値)。押し目で出来高は減少。

トレンド・ステージ

Stage2継続中。50日線が上向きで動的な支持として機能。

ベース・相対力

押し目でも相対力を維持し、指数より底堅い。

決算・ファンダ

直近決算は良好で、ファンダの裏付けがある。

エントリー

50日線タッチ後、陽線+出来高減で下げ止まりを確認してロング。

損切り・撤退

50日線を明確に割った $114 の下。

管理・利確

直近高値更新でトレンド継続を確認し伸ばす。割れたら手仕舞い。

教訓

トレンドに乗り遅れても押し目なら高値掴みを避けて再エントリーできる。損小利大を作りやすい。

決算ドリフト(PEAD)Post-Earnings Drift好決算株(例示)

状況:大幅な好決算でギャップアップし、その後も窓を埋めず高値圏で推移(仮の数値)。

トレンド・ステージ

決算でStage2入り or 加速。週足が赤→緑へ転換。

ベース・相対力

ギャップ後に窓を埋めず高値を保つ=強い需給。相対力が急上昇。

決算・ファンダ

EPS/売上の大幅ビート+ガイダンス上方。見直し買いが続く燃料。

エントリー

決算ギャップ後の最初の浅い押し目、または保ち合いブレイク。

損切り・撤退

決算ギャップの窓埋め水準、または直近安値。

管理・利確

次の決算まで、または勢い失速まで数週間ホールドしトレイル。

教訓

サプライズは即座に織り込まれず、見直し買いが時間をかけて続く(PEADアノマリー)。ファンダ裏付けで握りやすい。

注記銘柄名・数値は仕組みを理解するための例示であり、特定の売買推奨や将来予測ではありません。実際の相場では地合い・流動性・個別事情によって最適な判断は変わります。

06Pre-Trade Checklist

執行前チェックリスト ── 引き金を引く前に

毎トレード、引き金を引く前に回す確認です。クリックでチェックし、全項目が埋まって初めて“執行可能”。1つでも欠ければ、その回は見送ります。(チェック状態はこのブラウザに保存されます)

⚠ 残り 13 項目 ── まだ引き金を引かない
0 / 13

① 環境(地合い)

② セットアップ

③ リスク

④ 自分(心理)